投資にリスクは付き物です。
短期間で大きな利益をあげるためには、大きなリスクも覚悟しなければなりません。
ですが、リスクはある程度コントロールできるものです。
少しの不労所得を手に入れるには、受け入れるリスクも少しでよいのです。
これまで銀行で預金するだけだった投資未経験者が、まずは利益を追うより、リスクを最小限にして投資をスモールスタートさせるにはどうしたらいいか、考えてみました。

おすすめはポイント投資

今時、ポイントを貯めていないという方はあまりいないのではないでしょうか?
実は、現金を使わなくてもポイントで投資できる証券会社は複数あります。

代表的なところでは、
楽天証券→楽天ポイント
SBI証券→Vポイント、pontaポイント

などです。

自分や家族が働いて得たお金を、元本割れするリスクのある投資に使うのは躊躇われるという方は、不労所得に近いポイントで投資を始めてみるのはいかがでしょうか?
また、どのポイントが使えるかで証券会社を選ぶというのは理にかなっています

これは私だけかもしれませんが、金融商品って購入してはじめて、その値動きが自分ごとになる気がします。
保有していない商品であれば、暴落しようが高騰しようが関係ないですからね。

ポイント1000円ぶんでもいいと思います。
まずはお試しで金融商品を保有してみて、その値動きを感じて、資産の増減に慣れましょう!

現金で投資するときは……

現金で投資したい場合は、まず最悪元本割れしてもあまり気にならない額を考えてみましょう。

含み損が5%になると仮定して、1万円で購入したものだと9500円で500円マイナス。
10万円で購入したものだと9万5000円で5000円マイナスです。
500円なら、仮に含み損が10%に拡大しても平気そうですね。
もちろん毎月の余剰資金のなかから何割くらい投資に使うか、という考え方も重要です。
が、はじめから「評価額はマイナスになることもある」と意識していたほうが、メンタルによいのではないでしょうか

運用資産が増えてきたら、全運用資産=元本割れOKというわけにはいきませんが、投資するのに慣れるまではそういう考えでいいように思います。

購入する商品の選び方

初めて金融商品を購入する場合、選ぶのはインデックス投資信託一択だと思います。
インデックス投資信託とはベンチマークとなる指標に連動した成果を目指して運用されている商品です。
これを選ぶべきメリットは、主に下記のとおりです。

・分散投資ができ、リスクを最小限にできる
・手数料が低く、NISA制度を使うことで非課税となる
・1円から購入可能

とはいえ、インデックス投資信託はめちゃくちゃ数が多いのです。
私が実際にやっていたのは、証券会社HP掲載のランキング上位から選ぶというものです。
個々の商品の情報へ飛んで、最低限確認するのは、この三つから始めてみてください。

①何に投資するものか
②手数料など諸経費
③シャープレシオ
 (収益率の指標で、数値が大きいほど低いリスクで高いリターンを得られることを示す)

例えば、「eMAXIS Slim全世界株式(いわゆるオルカン)」と「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」、そして「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を比較してみましょう。
(数値は7月時点、楽天証券HPに記載のものを使用)。

eMAXIS Slim全世界株式
①日本を含む先進国・新興国の株式に投資
(割合は米国64%、カナダ+イギリス+フランス8.6%、中国+インド+台湾6.9%、日本5%と偏りあり)
②諸経費:0.05775%
③シャープレシオ:1年→0.26、3年→1.21、5年→1.22
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
①東京証券取引所に上場している株式(約2000銘柄)に投資
②諸経費:0.143%
③シャープレシオ:1年→0.10、3年→1.04、5年→0.97
楽天・全米株式インデックス・ファンド
①米国市場に上場している株式(約4000銘柄)に投資
②諸経費:0.162%
③シャープレシオ:1年→0.23、3年→1.14、5年→1.21

オルカンがいかに低い経費・リスクで高いリターンを出しているかがわかりますね。
ですがeMAXIS Slim国内株式の成績が悪いわけではありませんし、身近な企業を応援したいのであれば日本株式というのは当然選択肢に入ってきます。

米国株なら米国株式投信を3つくらい、日本株なら日本株式投信を3つくらい、このように比較してみると、自分が何に投資したいのか検討しやすいかもしれません。
手数料が高くてもランキング上位の商品はありますが、投資を小さく始めるときはおすすめしません。
毎月ほんの数百円、お試しのお試し程度ならいいのかも?

※上記3銘柄への投資を推奨するものではありません。

購入は手動でなく自動積立で!

購入する商品と金額を決めたら、自動積立の設定をしましょう。

値段(基準価額)が下がったときに買いたい気持ちもわかります。
ですが投資信託は個別株式やETFのように、注文してすぐ約定するわけではないため、下がったと思って注文しても約定した時には値が上がっている可能性もおおいにあります。

毎週あるいは毎月購入する設定にしておけば、注文し忘れるおそれもありません。
クレカ積立でポイントが貯まる証券会社もあるので、ぜひ活用しましょう!

まとめ

いかがでしょうか。
なんとなくでも、投資を極力小さく安全に始めるイメージができましたか?

私も最初は、毎月数千円でおそるおそる投資を始めました。
頑張って働いて得た大事なお金を使うのです、それは恥ずかしいことではありません。
「これなら自分にもできそう」「試してみたいな」と思っていただけたら嬉しいです。